千鳥の焼印に、約400年の菓子づくり。千鳥屋本家 飯塚本店

千鳥の焼印、白餡を包む焼き皮、飯塚の本町に続く店。千鳥饅頭の一口から、約400年にわたる菓子づくりの時間をたどります。

千鳥屋のチロリアン
千鳥屋を代表する菓子、チロリアン。 写真: 毒島みるく / Wikimedia Commons (CC0 1.0)

白餡を包む、カステラのような焼き皮。その表面に押された小さな千鳥の焼印。

千鳥饅頭で知られる千鳥屋本家は、飯塚の街で菓子づくりを続ける老舗です。飯塚本店の歴史をたどると、江戸時代に九州へ伝わった南蛮菓子と、炭鉱でにぎわった街の時間がつながります。

始まりは1630年

千鳥屋本家の菓子づくりは、1630年に現在の佐賀市久保田町で始まりました。

当時の屋号は「松月堂」。長崎から伝わった丸ボーロやカステラを中心に菓子を作っていました。異国から届いた製法を九州の素材と感覚になじませ、地域の味へ変えていった時代です。

現在も店頭に並ぶ丸ボーロとカステラは、約400年の歩みを今につなぐ菓子でもあります。

1927年、飯塚に千鳥屋が開く

松月堂が飯塚に「千鳥屋」を開いたのは1927年。現在の本町・永楽通商店街にあった中央市場の入口でした。

開店当初に作っていたのは、千鳥饅頭、丸ボーロ、カステラの3品。炭鉱景気で人と物が行き交う飯塚で、日々の甘味や手土産として広がっていきました。

現在の飯塚本店も同じ本町エリアにあります。菓子だけでなく、店の場所そのものが街の記憶を受け継いでいます。

一つの饅頭に、和と洋

千鳥饅頭は、なめらかな白餡を風味のある焼き皮で包んだ菓子です。

餡は和菓子、皮にはカステラや丸ボーロへ続く南蛮菓子の技術。小さな一つの饅頭に、千鳥屋本家の歴史が重なっています。

飯塚の手土産を選ぶなら、まず千鳥饅頭を。その隣に丸ボーロやカステラ、ロールクッキーのヨーデルンを加えると、店が受け継いできた和と洋の広がりまで楽しめます。

基本情報

項目 内容
店名 千鳥屋本家 飯塚本店
所在地 福岡県飯塚市本町4番21号
営業時間 9:00〜18:00
電話 0948-22-0831

営業時間や休業日は変更される場合があります。訪問前に千鳥屋本家の店舗案内をご確認ください。